Vimを使うにあたって、.vimrcの設定は欠かせないが、
まず始めに設定したいのは、setのオプション関係でしょう。
本記事では、Vimを使い始めたら、
まずは、設定したいオプションの紹介とsetの使い方などを解説します。
文字より動画で視聴したい方は、
下記が本記事の内容を解説した動画になります。
Vimの導入をまだしていない方は、
下記の動画で完全解説しているので、
ご参考ください。
下記動画一本で、Vimの基本事項はマスターできます。
setコマンドとは何か?
setとは、コマンドの一種で、vimに様々な設定を適用させることができるものです。
そして、この適用可能な設定をoptionと呼び、
setは、optionを設定するコマンドです。
オプションの一覧は、
下記のサイトなどが詳しいです。
options - Vim日本語ドキュメント (vim-jp.org)
上記のドキュメントを見るとわかりますが、
笑っちゃうぐらいたくさんのオプションがあります。
中には、いつ使うねんって言う感じの
オプションもあって、面白いので、
暇な人は読んで見てください。
さて、脱線しましたが、
具体的な使い方としては、
:se[t] {option}
:se[t] no{option}
のようにコマンドモードで使用すると、
そのオプションが有効になります。
なお、setと打たないで、
seだけでも適用できます。
また、設定を無効にしたい場合h、
上記にあるように、noをoptionの前につけるとできます。
optionの末尾に、?をつけると、
その設定が有効かどうかの確認ができます。
代表的なオプション
number
まず最初に設定したいのは、
やはりこれでしょう。
:set numberとすることで、
行番号を付与することができる。
コーディングをする以上、
行番号はやはりないと不便なもの。
このように常に適用したいやつとかに関しては、
上記のようにいちいちコマンドラインモードで有効にするのではなく、
.vimrcに記載してしまいましょう。
set number
ちなみに、カーソルからの相対番号にする設定も可能で、
その場合は、
:set number rnu
のようにすると有効にできる。
なんか、グラフ理論っぽい、番号配置になっている気がします。
ちなみに、numberについては、
省略形としてnuも使えます。
showmode
これを設定すると、
現在のモードがステータス行に表示されるようになる。
:set showmode
下にINSERTと表示されているのがわかります。
こちらの設定も適用させないメリットはないと思うので、
ぜひとも設定したいですね。
まあそうは言っても、Vimの場合、
デフォルトでONになっているオプションではありますが。
省略形はsmdになります。
set cursorline
カーソル行をハイライトします。
15行目がハイライトされていますね。
設定しておいた方が、便利で見やすいと
推奨です。
省略形は、culですね。
set cursorcolumn
こちらは、cursorlineの列バージョンです。
カーソル列をハイライトします。
上記の画像だと、setのeの列、二列目がハイライトされていますね。
省略形は、cucです。
set incsearch
何も設定していない状態で検索をしても、
マッチしている部分がハイライトされないため、
検索ができているのかわかりにくい。
ちなみに、検索は、
コマンドモードで/を入力して、
検索したい文字を入力してエンターで検索できます。
そこで、下記のように
:set incsearch
と設定すると、
見やすくなるかと思います。
またこちらは、検索したい文字を入力している最中でも
ハイライトされるため、検索を多用する際は、
非常に便利です。
省略形は、isです。
ハイライトされているときに、CTRL-L を押すと、その後ろの文字が
コマンドラインへ入力されます。
上記の画像の場合、一度CTRL-Lを押すと、
スペースがコマンドラインへ入力され、もう一度押すと、
s、その次は、hというふうに入力されます。
set hlsearch
上記の、incsearchだけだと、
マッチした部分すべてをハイライトしてくれないため、
こちらの設定で検索にマッチした部分をすべてハイライトしてくれる。
人によるかもしれませんが、
やはりこちらの方が見やすいですかね?
set shiftwidth
vimでは、>>や<<と入力すると
インデントを適用することができる。
その際に、デフォルトでどれぐらいインデントさせるかを設定するのが、
このshiftwidthになる。
デフォルト設定だと8になっているが、
ほとんどの場合、8個分もインデントを入れたいケースはないかと思われる。
なので、こちらも2などで設定することが多い印象です。
オプションを.vimrcにまとめる
さて、色々のオプションを紹介しましたが、
numberのところで触れた通り、
いちいちコマンドラインモードで有効にするなんていう、
かったるいことはできません。
なので、.vimrcに記載して、
デフォルト設定にしてしまいましょう。
set number
set showmode
set shiftwidth=2
set incsearch
set hlsearch
set cursorline
set cursorcolumn
となる。
ちなみに、色々なオプションを有効にしていると、
たまには素のVimで修行したくなるときがあります。
そんなときは、
vim -u NONE .vimrc
のようにすると、
例えば上記で設定したオプションなどは、
無効にされた初期状態で開けます。
本記事では、やや素のVimよりの話でしたが、
こちらの記事のようなプラグインの紹介なども行っているので、
ご参考ください。
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参考【Vim/NeoVimプラグイン】これだけは入れておきたいプラグイン10選
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